衣服を長いことタンスの中にしまっていたり、湿気の多い場所に保管しておくと「カビ」が生えてしまうことありますよね。
カビが生えた衣服、どのように対応していますか?
実は、カビの種類ごとに対応の仕方が変わってくるのです!
今回は洋服についてしまったカビの徹底除去方法をカビの種類別にご紹介します!
目次
カビが生える条件
カビは微生物の一種で様々な種類が存在します。
カビには緑・赤・オレンジ・白・黒色などのカビが存在し、例えばパンなどにつきやすいのは緑カビ、プランター周りの土につきやすいオレンジカビ、お風呂の水回りなどにつきやすいのが赤カビ、赤カビの下から生えてくるのが黒カビ、衣服につきやすいと言われている白カビなどがあります。
カビの原因である胞子は空気中のいたるところに存在し、「栄養」・「水分」・「温度」・「酸素」の4つの条件が揃うことで生えてしまいます。
出典: http://www.tokyo929.or.jp/column/keep/post_44.php
カビはどこにでも存在すると言われていますが、基本的に衣服に着くのは白カビと黒カビのみなんです。
同じカビでも白と黒とでは対応の仕方が違うのでそれぞれご紹介していきたいと思います。
クリーニング店でのカビ取り方法
カビのついた服をクリーニング店にもっていくと、カビの種類で対応が変わります。
- 黒カビの場合
- お風呂などの水回りに発生すると、カビキラーなどでゴシゴシと根気強く掃除すれ落ちる黒カビも、衣類となれば話は変わります。
衣服に発生した黒カビは繊維の奥まで発生しているのでなかなか落ちてくれないのです。
また、黒カビがついた洋服はクリーニング店でも除去しきれないことがほとんど。
菌は除去できても色素がそのまま残ったり、カビの嫌なニオイがとれないこともあります。
黒カビを除去できるメニューは「カビ取り加工」といい一着ずつ手作業でカビを取っていく作業です。
手間がかかる分メニューにない店舗の方が多く、値段が白カビの倍ほどかかることも。
クリーニング代と別途、1,000~6,000円ほどが相場の値段です。
- 白カビの場合
- 黒カビに比べて白カビは落ちやすいので、クリーニング店でも扱ってくれることの方が多いです。
白カビ除去の方法はお店によって様々ですが、通常のシミをとるときと同じように「シミ抜き」によってカビが除去されることが多いようです。
クリーニング店によって染み抜きの方法や機械は様々ですが、基本的にはバキュームで下からシミ(カビ)部分を吸い込む方法をとります。
この時発生する追加料金はカビの範囲にもよりますが、一範囲で500円くらいからが平均です。
しかし、ドライクリーニングしかできない衣服に白カビが付いた場合はこの限りではありません。機械を使用できないので手作業になり、金額も2~3倍にUPします。
どちらにせよ「できる限りやってみます」と言われる可能性は大です。
金銭を払っても効果が必ずではないと言われてしまうことを覚悟しましょう。
白カビを家で取る方法
少しだけ手間はかかりますが、白カビは家でも落とすことができます。
以下の手順で白カビをとっていきましょう。
白カビを家で取る方法 手順1:天日干しして除菌する
天日干は、強い殺菌能力を持っているのでカビをやっつけることができます。
そのため、まずはお天気の良い日に服を外にほしましょう。
カビの落ち具合も変わってくるので必ずおこなってくださいね。
夏・・・1~2時間。
冬・・・2~4時間が目安です。
白カビを家で取る方法 手順2:クレンジングオイルと歯ブラシを用意
天日干しが終わったら、次は歯ブラシで洋服に着いた白カビをとっていきます。
白カビは油によく溶ける性質があるので、メイク落とし用のクレンジングオイルを垂らして歯ブラシでごしごしと磨いていきましょう。
急ぎの時はクレンジングシートで拭き取るだけで白カビを除去することもできますが、奥の方にカビが残っているとすぐにまた発生してしまうので、出来るだけ丁重に綺麗にしていくことをこころがけてくださいね。
白カビを家で取る方法 手順3:漂白剤を布につけてからこする
白カビが落ちたら次は漂白剤の出番です。
漂白剤には除菌効果がありますから、安全のために除菌しておきましょう。
漂白剤と水を混ぜたものをタオルなどの布につけて白カビがあった付近をこすります。
白カビを家で取る方法 手順4:洗濯機が終わったらもう1度天日干し
最後に、普段通りに洗濯機に入れて選択したら、もう1度天日干しして白カビ除去作業の終了です。
黒カビを家で取る方法
黒カビはクリーニング店でも色まで落とすことは難しいカビの種類なので、家庭で黒カビを完璧に落とすことは難しいですが、「色は落ちなくてもいい」という方は以下の方法をとることができます。
黒カビを家で取る方法 手順1:40~60℃のお湯と漂白剤を用意
40~60℃はカビがもっとも死にやすい温度なので、40~60℃のお湯を用意します。
用意したお湯に漂白剤をいれて、黒カビがついている洋服を浸けましょう。
黒カビを家で取る方法 手順2:1時間浸けたらお湯ごと洗濯機へ
漂白剤の殺菌効果とお湯の温度の殺菌効果でカビをどんどんと対峙できているはずです。
1時間ほどつけて置いたら、1のお湯ごと黒カビがついている洋服を洗濯機にいれていつも通りに洗濯します。
黒カビを家で取る方法 手順3:絶対に乾燥させる
洗濯機が終わったら天日干しをしてさらに除菌するのが望ましいですが、雨天などで出来ない時は必ず乾燥機にかけて乾燥をしましょう。
部屋干しをして万が一乾燥できない場合は、すぐにまたカビが発生してしまうので注意してくださいね。
生地が色物の場合は?
生地が色物の場合は、白カビでも黒カビでも除去の段階で衣類を染めてしまうほどの染料が抜けてしまうことになります。
そんな時はやはりクリーニング店に出した方がいいでしょう。
必ずしも色落ちしないというわけではありませんが、プロの手で色止めをしながらサビを取ってもらった方が、素人が洗うよりも色が落ちにくいです。
カビが生えないようにこまめに換気を
1度カビが生えてしまうと、きちんとカビがとれたとしてもなんとなく着るのが嫌ですよね、潔癖症の方なら袖を通さないで棄ててしまうという方も多いでしょう。
そんなことにならないために、ワンシーズンまるまる箪笥にしまっておかないで風通しをしたり、お気に入りの服はこまめに洗うようにすることをお勧めします。
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