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医療機関によるワキガ診断方法と各医療機関でのワキガ治療方法

医療機関によるワキガ診断方法と各医療機関でのワキガ治療方法

ワキガは医療機関でチェックしてもらうことができます。

医療機関でのワキガチェックは自分で行うセルフチェックよりも確実な結果を得ることができるため、ワキガセルフチェックでは不安な方や、今後のワキガ対策を相談したい場合は医療機関で診断してもらうのも良いでしょう。

ここでは、医療機関ではどのようにワキガを診断するのか、その方法と、各医療機関でのワキガ治療の違いについてご紹介いたします。

医療機関ではどうやってワキガを診断するの?

ワキガ臭には様々な臭いがあるため、ワキガは口臭のように機器(チェッカー)で平等に調べられることができません。

臭気測定器だと臭いの種類によって差があるので、病院によってさまざまなチェック方法が存在します。

多くの医院では通常下記4つの検査でワキガを診断します。

耳垢の検査:アポクリン汗腺の多さを診断

ガーゼチェック法:脇にガーゼを貼り付け、数時間〜翌日にそのガーゼの臭いを嗅ぐことで診断

問診:現在の症状・セルフチェックした項目の確認

血液検査:ワキガになる生活習慣病などのチェック

医院によっては、ワキガの原因であるアポクリン腺の有無を調べるため「試験切開」を行うこともあります。

ワキガを診断してくれる医療機関

ワキガを診断してくれるのは、皮膚科、形成外科、美容外科・美容形成外科の3種類になります。

それぞれワキガの治療方法が異なりますので、ここからは医療機関別にどのようなワキガ治療が行われるかをご紹介します。

ワキガを診断してくれる医療機関①皮膚科

皮膚科はワキガを診断してくれる医療機関です。

皮膚科では外的な手術ではなく、塗り薬や飲み薬でワキガ対策を進めていきます。

ワキガ手術に抵抗のある方は皮膚科を受診するのがおススメです。

皮膚科で処方されるワキガ対策用塗り薬

皮膚科で処方される塗り薬は、「塩化アルミニウム」が代表的です。

塩化アルミニウムは多汗症の治療にも使われる塗り薬ですが、毛穴に蓋をして物理的に汗の分泌を抑える働きがあります。

最初は毎日のように脇に塗りますが、だんだんと塗る間隔を広げていきます。

1度塗ると2週間位は塗った箇所から汗が全く出なくなります。

汗を抑えることでワキガ臭を抑える試みですが、成分が強いために敏感肌の人や子供の治療には不向きです。

皮膚科で処方されるワキガ対策用飲み薬

皮膚科で処方されるワキガの飲み薬はプロバンサインが一般的です。

抗コリン剤という保険適用内の内服薬で、汗の分泌を抑えてくれる働きがあります。

プロバンサインも飲むと汗が全く出なくなります。

こちらも汗を抑えることでワキガ臭を抑える試みとして処方されます。

ワキガを診断してくれる医療機関②形成外科、美容外科・美容形成外科

形成外科、美容外科・美容形成外科もワキガを診断してくれる医療機関です。

形成外科、美容外科・美容形成外科は手術を視野に入れている人におススメの医療機関です。

脇を切開してアポクリン汗腺を取り除く手術や、アポクリン汗腺を吸収する手術などが行われます。

ワキガ手術の種類と費用

ワキガ治療手術と適用保険4.ワキガ手術の種類

では、ワキガ手術にはどんな種類があるのかワキガ手術の種類と、それぞれいくらかかるかワキガ手術費用をご紹介していきたいと思います。

病院によってやり方は多少異なり、適用保険も異なるので、基本的なことをまとめていきます。

この方法が良いと思ったら、病院に不安なことを問い合わせてみてください。

ワキガ手術の種類と費用①
「剪除法」

ワキガ手術の種類と費用1-剪除法(せんじょほう)
「剪除法」は手術の中でたった一つ、医師がアポクリン汗腺を直接見て、1つ1つ除去していく方法になります。

脇を3~5cm切開してアポクリン汗腺を取り除いていきます。

ワキガの手術-剪除法(せんじょほう)2

「剪除法」はワキガ手術の中で一番高い確率でアポクリン汗腺を除去でき、再発の可能性も少ない手術です。

デメリットとしては、傷跡が残ることと、ダウンタイムが1週間ほどというところです。

自由診療の場合手術費用は30~50万円ですが、病院によっては保険適用内の所も多くあり5~10万円程度で手術が受けられます。

ワキガ手術の種類と費用②
「皮下組織吸引法」

ワキガ手術の種類と費用2-皮下組織吸引法

皮下組織吸引法は、美容整形の脂肪吸引と同じ原理です。

脇を1cmほど切開し、そこにカニューレと呼ばれる管を差し込みアポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺を吸収します。

デメリットとしては、アポクリン汗腺の取り残しが多く、再発率も高いこと。

費用は保険適用外で15~40万円ほどです。

ワキガ手術の種類と費用③
「超音波吸引法」

ワキガ手術の種類と費用3-超音波吸引(治療)法

取り残しの多い吸引法の改善策が超音波吸引法。

カニューレン代わりに超音波を差し込み、熱で破壊してから吸収します。

デメリットとしては、吸引法よりは改良されているけれどまだまだ取り残しが多いことや、ドクターの腕次第では火傷や合併症のリスクがあることです。

費用は保険適用外で20~40万円ほどです。

ワキガ手術の種類と費用④
「ミラドライ」

ミラドライはまったく皮膚を切開しないワキガ治療です。

マイクロ波で汗腺を照射して破壊します。

切開しないのでダウンタイムは短く、手術の翌日からシャワーもOKです。

デメリットとしては治療が2回必要なことと、通院の必要があることです。

最新のワキガ治療なので、再発率に関しては詳しく分かっていません。

費用は30~60万円ほどです。

後悔のない選択を!!

自分がワキガか気になる方は、医療機関で診断すると確実な結果を知ることができます。

もしワキガと診断された場合、こんごどうワキガと向き合っていくのかを考えなくてはなりません。

ワキガを根本的に治すには「ワキガ手術」しか方法はありませんが、手術にはデメリットも沢山あります。

手術をする場合は、ワキガ手術にはどういった種類があるのか、どういったメリット・デメリットがあるのかをよく確認した上で行うようにしましょう。

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