自分がワキガで悩んでいる場合、「ワキガ手術」という言葉が浮かぶと思います。
しかしワキガ手術にはリスクが存在することを知らなくてはいけません。
ワキガ手術をした人の中には、ワキガの手術跡が気になって自信が持てない人やワキガ手術前とは違った悩みができてしまった人も多いのです。
ここでは実際にあったワキガ手術の体験談をご紹介します。
また、ワキガ手術の失敗事例とその理由、解決策までご紹介していきたいと思います。
ワキガ手術の種類
ワキガ対策の一つとして、ワキガ手術があります。
そのワキガの手術にはいくつか種類があります。
中でも保険適用内の手術として有名なのが剪除法(せんじょほう)です。
剪除法は、ワキガ手術の中で唯一、ドクターが自分の目で確認しながらアポクリン汗腺を取り除く手法です。
その他は、アポクリン汗腺を吸い出す「吸引法」やアポクリン汗腺を電磁波で破壊する方法などがあります。
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ワキガ手術の体験談
ワキガ手術の体験談
それでは、実際にワキガ手術をした方の体験談をご紹介します。
ワキガ手術の体験談①(S平さん28歳)
傷跡が目立たないというワキガ手術をしましたが、ワキガ臭は術後も全く無くなりませんでした。
ワキガ臭が無くなっていないといっても、「手術をしたのだから無くなっていないわけない、精神的なものだ」の一点張り。
高い手術代だけ払って何も変わりませんでした。
ワキガ手術の体験談②(A子さん17歳)
中学生の時にひどいワキガで友達もできず、からかわれ続けました。
それまでは臭いなど気にしたこともなかったので、何が何だか分かりませんでしたが、初めてワキガの人とすれ違ったときに「お前ワキガくさいんだよ」という同級生の言葉を理解して親に泣いて頼んでワキガ手術を高校生の時に受けました。
今現在22歳ですが、ちょうど半年前にワキガが再発しました。
社会人なのでダウンタイムを考えるとなかなか会社が休めないのですが、もう周りにもバレている気がしてどうしたらいいか悩んでいるところです。
ワキガ手術の体験談③(Y華さん23歳)
切らない手術というのが魅力的で、日帰りもOKとのことだったので、飛び込みでカウンセリングをしてもらいその日に手術をしました。
しかし、手術後も全く臭いが解消されず、お金だけ損したみたいです。
臭いが無くならないといっても、術後は良くあることと片付けられてしまいました。
ワキガ手術の体験談④(H男さん22歳)
母親がワキガ体質でワキガ手術をしていたので、小さな頃からデオドラントをしっかりすることと、大人になって手術をしてもいいことを教えられていたので自然な流れで手術をしました。
しかし、手術後は脇毛が生えないし傷跡も目立つしで、デオドラントクリームの生活のままでも良かったんじゃないかと後悔しています。
ワキガ手術の体験談⑤(H子さん25歳)
ワキガ臭が無くなってしばらくは気分爽快でしたが、ノースリーブを着ている時とか、ふとした時に脇の傷を見られていることに気が付きました。
傷跡があるとどうしても元ワキガだとばれてしまうので、それがとても辛いです。
ワキガ手術の体験談⑥(L実さん30歳)
ワキガの手術をしたら、何故かスソワキガになってしまいました。
自分でもトイレなどで下着を下ろすときにムワッとワキガ臭がしてくるのが分かります。
スソワキガの手術は難しいようで、デオドラントクリームを使用していますが、自分に自信が持てなくなりました。
これならワキガの方がまだましだったと思います。
ワキガ手術の体験談⑦(S司さん33歳)
ワキガ手術をしてすぐに、右の手から多汗症のように汗が滴り落ちてくるようになりました。
代償性発汗だと手術の後に知りました。
尋常ではない手汗なので、多汗症の治療を行っています。
ワキガ手術をしたときはこのようなリスクがあると知らなかったので後悔しています。
ワキガ手術の体験談⑧(Mさん26歳)
手術後は快調でしたが、半年ほど後に脇の下にこぶのような塊ができました。
とても痒いしこすれて痛いしで、受診をすると「粉瘤」だと言われました。
ようは、毛穴が塞がった状態で縫い合わせるので、皮脂が溜まってしまうのだそうです。
瘤が膨らんで破裂すると、すごい膿の臭いだし、一度収まってしばらくするとまた膨らんで膿を出しての繰り返しです。
膿の臭いは一時的とはいえど、ワキガ臭よりも濃いのでとても悩んでいます。
ワキガ手術の失敗例とその理由
ワキガ手術の失敗例
ワキガ手術の体験談をまとめると、以下の7つが失敗談として挙げられることが多いです。
臭いが無くならない
ワキガが再発した
ワキガ手術の傷跡が残る
脇毛が生えない
スソワキガなど別の箇所がワキガになった
代償性発汗
粉瘤
ここからは、何故ワキガ手術でこのような失敗談が挙げられるのか、その理由をご紹介していきたいと思います。
ワキガ手術をしても臭いが無くならない理由
ワキガ手術の場合、術後に臭いが無くならないという話をよく聞きます。
ワキガ手術は、アポクリン汗腺を取り除いたり吸収・破壊したりして、アポクリン汗腺の活動を止めることが目的なのですが、アポクリン汗腺の位置は人それぞれ違うために、手術範囲以上にアポクリン汗腺が存在することもあるのです。
アポクリン汗腺が100個あった場合、100個すべてを取り除かないとワキガ臭は消えません。
99個取り除いたからといって臭いが弱くなるわけではないので、手術後もアポクリン汗腺が残ってワキガ臭が無くならないということが起きるのです。
また、今までワキガ臭を気にした生活をしていたため、本当にワキガ臭はしなくなったのに「臭いがしている」と思い込んでしまう人もいます。
このような場合は、心療内科の紹介状を書いてもらうことも可能です。
ワキガ手術後、ワキガが再発した理由
アポクリン汗腺は、脇にしっかりとくっついていて、これを根元から取り除かないと再発してしまうのです。
そのため、「ワキガ跡が残らない」とうたっている吸引法などでは、アポクリン汗腺を根元から取り除くことができないために臭いが再発することがあります。
また、アポクリン汗腺は成長とともに発達するので、思春期の頃に手術をした場合は8割の確率で成人してからアポクリン汗腺が活発になると言われています。
ワキガ手術の傷跡が残る理由
ワキガ手術のデメリットとして手術跡が残ることが挙げられます。
「臭いがしないのだからいいじゃないか」と思うかもしれませんが、手術跡があることで周りからなんとなく避けられたり、噂話の対象になることを懸念している人もたくさんいるのです。
このストレスによってワキガが再発することもよくあります。
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ワキガ手術後、脇毛が生えない理由
脱毛を望んでいる人には一石二鳥かもしれませんが、脱毛を望んでいない人にはデメリットになるのが脇毛が生えてこないことです。
何故ワキガ手術後にワキガが生えないかというと、それは手術が成功しているからです。
脇毛は汗腺の有無が分かる重要なもので、手術後に脇毛が生えたら、そこには汗腺が残っているということになります。
つまり、脇毛が生えれば手術は失敗という判断ができます。
ワキガ手術後、スソワキガなど別の箇所がワキガになった理由
ワキガの人は脇にだけアポクリン汗腺があるわけではありません。
アポクリン汗腺は耳、乳房、脇、陰部にあるので、ワキガの方はスソワキガやチチガの可能性がとても高いのです。
ワキガ手術をしたことにより、他の個所から汗が出る量が増え、今まで気にならなかったスソワキガなどの臭いが強烈に強くなることもあります。
ワキガ手術後、代償性発汗がおこる理由
ワキガ手術の失敗談として「ワキガではない新たな悩みができた」として最も挙げられるのが代償性発汗です。
ワキガ手術をするということは、脇からアポクリン汗腺やエクリン汗腺を無くすということです。
そうすると、脇から出るはずの汗は脇ではなくほかの出口を探して外に排出されます。
その排出される毛穴は、全身の人もいればある一定の個所の人もいます。
失敗談の(S司さん33歳)の場合は、両脇から出るはずだった汗が手から出てきて多汗症となってしまったのでしょう。
代償性発汗はワキガ手術跡に必ず起こることなので、ワキガ手術の大きなデメリットといえるでしょう。
ワキガ手術後、粉瘤ができる理由
粉瘤は、ワキガ手術後に良く起こることです。
毛穴がふさがって縫い合わされた部分に皮脂が溜まことで、何度切っても新陳代謝とともに瘤ができてしまいます。
また、脇にはリンパ管が通っているのですが、このリンパ管は手術で切れてしまうことがあります。
そうすると浮腫が起きたり、腕が上げにくくなるといったことも報告されています。
ワキガ手術を失敗しないためには?
ワキガ手術を失敗しないためには、よくリサーチすることが重要です。
自分にはどんな手術が合っているのか?
その手術のメリットやデメリットは?
同じ手術を受けた人の失敗談
病院やドクターの評判はどうなのか?
きちんとカウンセリングがあるか?
リスクも説明してくれるのか?
万が一の時のアフターケアはあるのか?
など、後悔しないワキガ手術に向けて十分にリサーチを行いましょう。
【ワキガ手術失敗事例】ワキガ手術の体験談まとめ
終わりに
ワキガ手術はあくまで手術なので、リスクとデメリットが存在します。
まずは、自分にはどんな手術が合っているのかを考え、医師の説明をきちんと聞いて、後悔しない手術をしましょう。
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