高血圧は、年齢を重ねれば誰もがなるものなので対処のしようがないと思っている人は非常に多いです。
しかし、キチンと対処しないと重大な合併症が生じるほか、20代という若さで突然死を招いてしまうこともあります。
高血圧は予防・改善できるものでもありますから、日々の生活の些細なことに意識をして防いでいきましょう。
今回は『身内に高血圧の人がいる人』『血圧が高めだと言われた』『高血圧かもしれないと不安を抱えている』人に向けて、高血圧の症状・予防法・改善法などを詳しく、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
目次
血圧とは?詳しく分かりやすく解説!
心臓はポンプの様に膨らんだり縮んだりしながら血流を全身に送り出します。
そのとき、血流が血管の内壁を押す力のことを「血圧」といいます。
心臓が縮んで血液を送り出すときの血圧を最高血圧や上の血圧と呼び、収縮した心臓がだんだんと元に戻り、一番膨らんだときの血圧を最低血圧や下の血圧と呼びます。
血液は、強い力で全身の至るところに酸素などの必要な栄養分運ぶと同時に、二酸化炭素といった身体にとっていらないものを回収する役目を持っています。
人間の体が正常に動くためには、正常な血圧が必要なのです。
高血圧とは?
高血圧とは、心臓が縮んだり膨らんだりして血管の内壁を押す力が「強い」ことをいいます。
内壁を押す力が強いと、小さな傷がつき、そこに悪玉コレステロールが入り込み固まります。
そして、強い力で血流が流れることで固まった悪玉コレステロールに傷がつき、今度は血小板が集まり、どんどんと内壁が厚くなってしまうのです。
そうすると、どんどんと血液が流れる場所が細くなり、やがては詰まってしまうために閉塞性動脈硬化症などが起きやすくなります。
【血圧見分け表】正常な高血圧はいくつ?
標準の血圧は最高血圧130~139、最低血圧85~89です。
理想の血圧は最高120mmHg未満、最低80mmHg未満だと言われていますが、40代前後では図のような数値となります。
ステージ1、ステージ2とどんどんと高血圧の症状は悪化していくこととなりますが、この「ステージ」は合併症が現れる危険性を指しています。
ステージ1よりもステージ4の人の方が合併症を起こしやすいですが、ステージ1だとしても突然合併症を起こしてしまうこともあるのです。
高血圧の合併症で起きる恐ろしい病気
血圧が高くなると、動脈に負担がかかるために次のような合併症が引き起こされやすくなります。
引き起こされる可能性のある合併症と、その特徴をご紹介していきます。
●高血圧性心肥大
血圧が高いと血管がどんどんと固くなります。
全身に血液を送る心臓は、血管が固くなるにつれて大きな力で血液を送り出す必要があるので負担が増えてしまうのです。
心臓に負担を与え続けると心臓の筋肉が発達し大きくなり心肥大となります。
心肥大となると心筋梗塞、心不全、狭心症をはじめとした合併症の危険性が高まります。
●うっ血性心不全
血液の循環が上手に行かないと、心臓の働きが低下するために息切れ・動悸・むくみなどの症状が起こります。
●脳血管障害
脳血管障害は脳出血や脳梗塞などのことです。
これらは、血圧を低く保つことでかなりの予防ができる合併症だと言われれているので、血圧が高ければ高いほど引き起こされる可能性も高まります。
脳出血はある日突然起こる症状、脳梗塞は体の一部の血の巡りが悪くなるために引き起こされる症状です。
●狭心症・心筋梗塞
血管が細くなり心臓に送る血液を十分に送れなくなるのが狭心症、血管が完全に詰まってしまう症状を心筋梗塞と言います。
2つとも、血管の内壁に傷がついて起こる動脈硬化が原因です。
●眼底網膜病変
眼の奥にある細動脈に出血などの異変が起こることをいいます。
重い場合は失明してしまうこともあります。
眼底と脳の血管は親密な関係にあるので、眼の奥に違和感を覚えたのに何も異常なければ脳出血や脳梗塞の危険も否定できません。
●高血圧性腎障害
腎臓に障害が起こり、老廃物を適切に処理できなくなるために尿にたんぱく質が残ってしまう症状です。
高血圧になる人の特徴
高血圧には、「なりやすいタイプ」があります。
そのほとんどは後天的な理由になります。
以下の項目にチェックがたくさんつけば、高血圧になりやすい人と言えますので注意が必要です。
※ただし、6,7,8,9に当てはまる人は、例え1つだけのチェックでも高血圧になりやすいです。
1.料理|濃い味付けが好き
2.料理|野菜・果物はあまり食べない
3.料理|肉の脂身、揚げ物、炒め物が好き
4.生活|運動をあまりしない
5.生活|お酒をたくさんのむ
6.生活|タバコを吸っている
7.生活|血糖値が高いと診断されたことがある
8.性格|ストレスがたまりやすい
9.遺伝|家族に高血圧の人がいる
高血圧には4つのタイプがある
高血圧には大きく分けて以下4つのタイプがあります。
(1)高血圧
(2)仮面高血圧
(3)モーニングサージ(早朝高血圧)
(4)持続性高血圧(早朝高血圧)
症状が異なるので、それぞれに分けて詳しくご紹介していきます。
高血圧のタイプ(1)高血圧
人間の体は、いつも同じ血圧なわけではありません。
寒い時、活動しているときなどに上昇し、朝晩には落ち着いていたいりするものなのです。
しかし、高血圧の人は“ほとんどいつも血圧が高い”という状態です。
高血圧のタイプ(2)仮面高血圧
仮面高血圧は、病院でも見落とされてしまうケースがあるので、高血圧の中でも厄介な存在です。
日常生活の中ではいつも血圧が高いのに、病院で血圧を測ると異常が認められないのです。
仮面高血圧の人はストレスを抱えやすい人やヘビースモーカーに多い傾向にあります。
日常生活では毎日仕事などのストレスに追われているので血圧は高いのですが、病院に来るとホッと一息つけるために血圧が下がるのです。
また、ヘビースモーカーの人は院内が禁煙なために一時的に血圧が落ちている可能性もあります。
仮面高血圧のかたは、自分が高血圧だと証明するためにも、自宅で毎日血圧を測ることを習慣づけましょう。
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高血圧のタイプ(3)モーニングサージ(早朝高血圧)
通常、人間の体は深夜の睡眠中の血圧が24時間の中で最も低くなり、早朝から朝方にかけて徐々に上昇します。
しかし早朝の血圧が、危険なレベルにまで一気に上昇する「早朝高血圧」というタイプの高血圧が2種類あります。
1つは「モーニングサージ」と症状で、睡眠中の深夜に血圧が低くなるものの、早朝に一気に血圧が上昇するタイプです。
モーニングサージは、高齢者・血糖値が高い人・コレステロール値が高い人がなる傾向にあります。
高血圧のタイプ(4)持続性高血圧(早朝高血圧)
持続性高血圧も早朝高血圧のタイプの1つです。
モーニングサージと違うとこは、深夜に血圧があまり下がらないまま、早朝も持続して高くなるタイプだということ。
血糖値が高い人・腎臓障害の症状がある人・睡眠時無呼吸症候群の人などに多くみられます。
高血圧だとどんな症状が起きるのか
高血圧は欧米では『サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)』とも呼ばれています。
自覚症状のないままに症状だけが進行してしまうのです。
しかし、ほんのささいなことかもしれませんが、以下のような症状を感じる人がいます。
頭痛
耳鳴り
鼻血
めまい
ほてり・発汗
肩こり・腰痛
動悸息切れ
動悸息切れ
いらいら
高血圧になりやすいとタイプの人は30代から自分の血圧を測り、少しでも異常を感じれば早めに病院に行くことが大切です。
高血圧は治りにくい病です。
一度なってしまうと降圧薬、食事療法、運動トレーニングなどをしながら一生付き合い続けていかないといけないので「高血圧になる前に予防する」ということが非常に重要なのです。
それでは早速次の項目から、血圧を下げる方法・高血圧を改善する方法をご紹介していきたいと思います。
食事
運動
お酒とタバコ
イライラやストレス
サプリメント
の5つを詳しくまとめてご紹介します。
血圧を下げる・高血圧予防の食事|動悸・息切れにはニンニク!
動悸や息切れが起こるということは、血圧がとても高くなっていることが予測できるので、早急に解消しなければなりません。
そんな時にはカリウムを摂取するようにしましょう。
カリウムは、高血圧最大の敵ともいえる“塩分(ナトリウム)”を体の外に排出してくれる働きがあるのです。
カリウムは、野菜や果物、魚介などに多く含まれています。
ほうれん草、さといも、たけのこ、ニラ、大豆系、などが特にカリウムが多く含まれている食品です。
特にオススメなのがニンニク。
ニンニクは、カリウム(ナトリウムを排出する)、アリイン(血液をサラサラにする)、アリシン(病気への抵抗を高める)、ビタミンB1(エネルギーに変化してスタミナがでる)、メチルアリルトリスルフィド(血小板の塊を防ぐ)と高血圧予防に最高の栄養素がたくさん入っているのです。
食事に取り入れるのが難しい人はサプリメントからでもOKです。
オススメなのは『ニンニク玉ゴールド』。
食べてもニオイがしないので、口臭が気になってニンニクが食べられない人にもオススメです。
血圧が高めだと診断された人や、高血圧を事前に予防したい人は、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね。
高血圧予防の運動|有酸素運動
運動には無酸素運動と有酸素運動の2種類があります。
高血圧の改善・予防に効果的なのは 「有酸素運動」です。
酸素をたくさん取り入れることで、血圧を下げることが出来ます。
ジョギング、ウォーキング、水泳、エアロビクス、テニスなどを2日に1度、もしくは毎日最低でも30分以上続けることが大切です。
しかし普段運動をしていない人がいきなり30分運動をしようと思うととても大変なので、運動の前後に5分ずつのラジオ体操を入れ、20分間のウォーキングから始め、慣れて来たらペースを上げて行っていきましょう。
なお、腹筋・腕立てなどの無酸素運動は瞬間的に血圧が上がってしまうので、高血圧だと診断された人は控えるようにしてくださいね。
血圧を下げる・高血圧予防|タバコとお酒の関係
高血圧になりやすい人の特徴として、タバコを吸う人とお酒をたくさん飲む人があげられます。
タバコに含まれているニコチン・一酸化炭素は血圧を上げるために動脈硬化へと繋がってしまうのです。
タバコ1本に対し、血圧は15mmHg前後上がり、血圧が高い状態が15分以上継続すると言われています。
また、お酒の場合、日本酒1合で3mmHg血圧が上昇すると言われています。
適量であれば良薬と言われていますが、飲み過ぎは禁物なのです。
対格差にもよりますが、男性は30ml、女性は20mlほどが適量です。
血圧を下げる・高血圧予防│いらいらと高血圧の関係
高血圧とうつ病には深い関係があるといわれています。
ある病院の検査によると、高血圧患者の約33%がうつ病との調査結果が出ております。
肥満、喫煙、生活習慣の乱れなどと同じくらい、うつ病は高血圧の特徴となり得るということです。
これは、“ニワトリの「鶏が先か、卵が先か」”と同じで、高血圧になるためにうつ病になるのか、またはうつ病になるから高血圧になるのかはっきりしてはいませんが、仮説は後者の“うつ病になるから高血圧になる”です。
過剰なストレスやいらいらが脳に伝わると、ストレスから守ろうと交感神経の働きが活発になることで、血圧が上がります。
そのため、過剰にストレスをためている人や常にイライラしている人は高血圧になりやすいと言えるでしょう。
ストレスを感じやすい人は自分なりの発散方法を行ったり、定期的に気分転換するようにしましょう。
血圧を下げる・高血圧予防│サプリメントを摂取しよう
高血圧になると以下の治療を行っていきます。
降圧薬
食事療法
生活習慣のトレーニング
これらはドクターが判断するので、高血圧でもステージによっては降圧薬が処方されなかったり、薬が嫌でも指示されるという場合があります。
実際、降圧薬は認知症になりやすいなどの副作用があるために拒否する患者さんもいるようですが、薬を飲まなければ血圧が上がって様々な合併症の危険性を抱えていかなければいけないので、指示された通りに服用するほかないのです。
血圧を下げるサプリメント「ヘルケア」
「血圧が高め」だと診断されて生活習慣改善の指示をされても、いままでの生活を変えるのは中々難しいものがあります。
製薬会社エーザイ「ヘルケア」がおススメです。
製薬会社エーザイは日本で初めてビタミンEの開発をおこなった信頼のある会社です。
「ヘルケア」もトクホ(特定保健用食品)認定がされているので、安心して服用することが出来ます。
高血圧のお話〜終わりに〜
血圧は低ければ低いほど、深刻な合併症が起こりにくいと言われています。
高血圧予防だけでなく、健康のことを考えたら生活習慣・食事に気を使う生活は必要です。
しかし、習慣を変えるのが中々難しいという場合は「できないからいいや」ではなく、ニンニクサプリメントやトクホ食品などで血圧の安定をはかりましょう。
早めの対策がおススメです。
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