TEQLAB[テクラボ]

暮らしに役立つ価値ある知識を。
情報を科学する研究所テクラボ

【肉の種類別】冷凍したお肉の賞味期限と保存期間を伸ばす方法

【肉の種類別】冷凍したお肉の賞味期限と保存期間を伸ばす方法

お肉は冷凍保存することができるので、1週間分をまとめて購入して冷凍庫に入れておくというご家庭も多いのではないでしょうか。

1人暮らしの方でも、1食分には多いお肉をこの方法で保存している方もいると思います。

しかし、冷凍保存したお肉には賞味期限があるのをご存知でしょうか?

冷凍しているから大丈夫とうっかり食べてしまっては、下痢やおう吐の原因にもなりかねません。

今回は、お肉の賞味期限・解凍方法・おいしく食べる裏技をご紹介していきます。

肉の冷凍期間は肉の形・種類で変わる

適した冷凍保存の期間は、肉の形や種類で大きく異なります。

種類とはひき肉・ブロック肉などの肉の形です。

肉は表面面積が大きければ大きいほど空気に触れる部分が大きくなるので、その分賞味期限も早くなるわけです。

そのため下記のように1のひき肉から順に賞味期限が早くなります。

①ひき肉

②薄切り(しゃぶしゃぶ)

③角切り(ブロック)

④厚切り(ステーキ)

⑤かたまり

水分量で保存期間が異なる!

鶏肉・豚肉・牛肉はそれぞれお肉の種類が異なりますね。

その中でも大きく異なるのが水分量なんです。

冷蔵したり冷凍したりすると、肉から「ドリップ」と呼ばれる肉に含まれた赤い水分が出ます。

ドリップには肉のうまみや栄養分が含まれているので、これが流れ出てしまうことでうまみを失ってしまうほか、その分雑菌も繁殖しやすくなるので消費期限が短くなってしまいます。

下記のとおり1の鶏肉から賞味期限が早くなります。

①鶏肉

②豚肉

③牛肉

肉の種類別保存期間

肉の種類・形で分けた適切な保存期間はこちらです。

実は、意外と早いものから、長く冷凍しておけるものまで様々なんです。

こちらは購入してすぐ冷凍保存した場合になりますから、持ち歩きの時間等によってはさらに短くなる場合もあります。

鶏肉

ひき肉:1~2週間

もも・むね肉:2~3週間

ささみ:2~3週間

かたまり:3~4週間

豚肉

ひき肉:2週間

薄切り:2~3週間

ブロック:2~3週間

ステーキ:3週間

かたまり:4週間

牛肉

ひき肉:2~3週間・

薄切り:3週間

ブロック:3週間

ステーキ:3週間

かたまり:4週間

冷凍保存期間をさらに伸ばす方法

買ってきた肉を、すぐにそのまま冷凍庫に入れて保存すれば、上で紹介した通りの期間の保存しかできませんが冷凍する前に「あること」することによりさらに保存期間を1~2週間のばすことができます。

それは「下味」にあるんです。

1、焼く・ゆでる

肉は、冷凍する前に加熱することで殺菌効果が期待できます。

さらに過熱することにより変質・腐敗がストップするので、冷凍保存した場合の消費期限が高まるのです。

2、味付けをする

タレに漬けるたり、調味料・香辛料で味付けすることにより、肉に雑菌が付きづらくなります。そのためこの方法でも消費期限を高めることができます。

例えば生姜焼きの肉を買って来たら、そのまま冷凍するのではなく、タレと肉をそのままジッパーなど空気を入れない物に入れ、冷凍保存すればOKです。

最初から1回分に小分けして入れておくと取り出すときに便利ですよ。

サランラップでラップをするのも効果的です。

冷凍したお肉の美味しい解凍方法

お肉を冷凍させても、取り出した時に味が落ちていたら嫌ですよね。

お肉のおいしさをそのままにするには「解凍」の仕方に裏技があります。

上でも紹介しましたが、お肉のおいしさを損なってしまう原因は「ドリップ」にあります。

なので、ドリップをできるだけ出さないようにするのがポイントなんです。

それでは冷凍したお肉をおいしく食べられる解凍方法を順番でご紹介します。

①自然解凍

冷凍した肉を1番おいしく食べられる食べ方は「自然解凍」です。

冷凍した肉を、冷蔵庫で解凍する方法になります。

時間はかかってしまいますが、冷凍した肉の外側と中心部の温度差が少ない状態で解凍されるので、ドリップの流出を最小限に抑えることが出来るんです。

翌日に食べたいものは前日に冷凍庫から冷蔵庫に移動しておきましょう。

②流水解凍

容器に水を張り、その中へ密封したお肉を入れて流水で解凍していく方法が自然解凍に次いで冷凍した肉の美味しい食べ方になります。

薄い肉だと5~15分ほどで解凍することができるので、うっかり冷蔵庫に移し忘れてしまったときに便利な方法です。

③常温解凍

冷凍庫から出した肉を常温(冷蔵庫の外)で解凍する方法です。

冷蔵庫よりも早く解凍することができますが、この方法は、お肉のうまみ成分のドリップが大量に流出してしまうという欠点があります。

常温解凍をするなら、もっと早く解凍できる流水解凍がおススメです。

④電子レンジ

昔は電子レンジでの解凍は1番良くないと言われていましたが、近年では電気製品の質も飛躍的に向上しているので、一概に悪いとも言えません。

お持ちの電子レンジで1度試してみて、ドリップが多く出る弱加熱の機能しかない電子レンジはおススメできません。

自然解凍と変わらないドリップの量の解凍であれば電子レンジの解凍でも美味しさを損なう恐れはないでしょう。

正しく解凍してお肉をおいしく食べましょう

せっかく購入したのですから、賞味期限をうっかりすぎてしまって食べられない、となる前に下味をつけて冷凍保存してしまいましょう。

正しく解凍すれば、冷凍保存する前と同じ美味しさでお肉を食べることができますよ。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top